育児休業中にもらえるお金は何があるか知っていますか?妊娠すると気になるお金なので、ある程度は調べてご存知の方ばかりだと思います。知っていても、実際に育休手当で過ごすには「こんなにも不安なのか!」と毎月毎月心配でした。実際に経験したから、次回経験することになれば教訓として生かそうと思い、同じ胸中の方の参考になれば嬉しいです。
育休中・産休中にもらえるお金
育休中や、出産予定日の6週間前から休暇を取る産休中と給与が出る会社もあるようですが、多くの会社は、会社からの給与は出ません。1年以上加入している雇用保険から育休手当や出産手当金をもらって、生活費を工面されている方ばかりかと思います。
ただし、育休手当や出産手当金は、もらえる方ともらえない方がいるので注意が必要です。
出産育児一時手当金
一人出産にあたり、42万円をもらうことができます。出産育児一時金は、加入している健康保険から支払われます。
- 会社員の方で社会保険に加入している方
- 国民健康保険に加入している方
- 旦那さんの扶養に入っている方
出産する病院によっては、「直接支払制度」を採用している産婦人科であれば、出産時に42万円を上回った金額だけを、会計窓口で支払えばOKというところがありますので、まとまった金額の準備が不要です。
ただし、病院によって、心拍確認後あたりから分娩予約として5万円〜20万円のお金を支払う必要があります。支払ったお金は、退院時に入院から退院まで+分娩費用+新生児管理費の合計金額に当てられて、支払った金額が上回った場合は返金されるところがほとんどです。

病院によって金額や扱いは異なるので、出産を希望している病院へ直接確認しておくと安心ですよ。
育児出産手当金
社会保険に加入している方が、1年以上同じ会社で働いている時に勤めている方が対象でもらえるお金です。出産予定日の6週間前の産前〜出産日(産前に含まれる)〜出産8週間後までの日数×休業前の給与の3分の2の金額がもらえます。
手続きとしては、産前と産後の2回で申請を分けるか、産前産後まとめて申請するかは会社によって異なりますので、1回でもらえる金額が変わってきます。
出産予定日通りで生まれると、98日(産前42日+産後56日)ですが、出産予定日より前に生まれると98日より少ない日数になり、出産予定日をすぎて出産すると、予定日から超過した日分ももらえるので、98日より多い日数分の育児出産手当金がもらえます。
なお、国民健康保険に加入されている方や扶養に入っている方は育児出産手当金はもらえません。
育休手当(育児休業給付金)
雇用保険から支給されるお金で、1年以上雇用されていて、かつ育休後も復職することが決まっている方がもらえます。育休手当をもらうには、手続きが必要で、申し出として書類の提出が必要になります。産休翌日(出産日から8週間後)から、生まれた子どもの1歳の誕生日前日までの原則1年間が育休となります。初めの6ヶ月間は賃金の約67%がもらえますが、6ヶ月をすぎると賃金の50%になります。
育休中・産休中にもらえるお金はいつ入ってくるのか
育休中や産休中にもらえるお金は、いずれも手続きが必要です。会社によっては、労務関係に疎いことにより、こちらから確認をしないと書類がわからないということもありますので、産休や育休に入る前に確認しておくようにしましょう。
実際に、上の子の産休入る頃に、人事担当者が労務周りに疎くて手続きのやりとりが大変だった経験があります。
出産育児一時手当金はいつ入る?
直接払いの場合は、会計時には差額分の請求のみされました。42万円を超える場合は、差額の金額が戻ってきます。
育児出産手当金はいつ入る?
産休に入ると、給与の締めや支払日によって最後の給与が少なく、かつ出産後2ヶ月〜4ヶ月ほど手当もなく無給ということもあります。
なお、育児出産手当金は、出産した証明として医師の捺印など証明が必要になります。病院に提出しなければいけないので、書類の準備が遅れるとその分手当金の支払日も後ろ倒しになります。入院までに必要書類は手元に用意しておき、お産の入院時に持っていく入院バックに合わせて入れておくと、スムーズに書類の準備ができます。
また、産前と産後に分けることで、産前分の育児出産手当金の入金が早くなります。理由としては、出産日が確定すると、産前の日数が確定し、医師の証明が書類で回収できれば会社へ提出できるからです。産前と産後を合わせて1度の請求となると、出産から8週間(約2ヶ月)後に日数が確定してそれからの申請になってしまいます。
医師の証明書に必要な費用が2倍になってしまうということがありますが、会社で対応が可能であれば産前と産後の2回に分けて育児出産手当金をもらうようにすると、経済的に楽になります。
ちなみに、上の子は産前産後の合わせて1回の申請しか会社で受け付けていなかったので、出産後4ヶ月半経過しての支払いでした。育休手当より後になって支払われるということもありますので、生活費が心配な場合は妊活中から意識して貯蓄しておくと安心です。
育休手当はいつ入る?
育休手当は、出産日から8週間後の翌日より育休に入りますので、早くて出産した日から1ヶ月半後に社会保険会社から支給があります。私は、二人目は1ヶ月に1度の支給でお願いしたため、
出産:12/13
1回目育休手当支給:1/30
でした。比較的早めに支給していただきましたが、最終給与の満額が10/25で、日割り計算で11/25に寸志・・・という状態でしたので、3ヶ月ほど心の余裕がありませんでした。1/30に支給された育休手当もありがたいことですが、給与の67%の支給なので、働いているときよりも収入は減ります。
ただし、育休手当をもらっている間は、社会保険料の負担がゼロになるので控除額がなくてよかったです。
育休中のお金で困らないためにできること
育休中は収入が減る分、経済的な負担や不安がつきまといます。育休中のお金に困らないためには、事前に月々の固定費を把握しておくと安心です。
固定費として考えたもの
- 生命保険料
- 携帯料金
- 奨学金返済(学生のときに借りていた分の返済月々15,000円)
- コンタクト
- 病院・薬代(持病の喘息、その他体が弱めなので病院通いが絶えない)
また、産後は上記のような固定費以外の出費もかさみます。
- 母乳外来受診費(桶谷式に数回お世話になりました。乳腺炎が辛かった・・・)
- 産後の骨盤矯正 (1回のみならず数回赤子連れで通院しました。金額にしてトータル5万円くらい)
赤ちゃんの世話をしながらも、毎月の収入が気になって仕方ありませんでした。お金を把握しておくことは大切だと実感しました。
この第二子出産を期に、固定費の見直しなども行いました。
住民税の準備をしておく
育休中は、社会保険料の支払いは免除となるので負担はゼロになりますが、住民税の免除はありません。6月から住民税の控除が給与からされるようになりますが、6月以降に育休に入った場合は、給与の支払いが内ので、会社宛に住民税の支払いをしなければいけません。
一人目の時は、産休入ってお金がない頃に1年間に支払うべき金額の残りの額を一括払いで支払いました。数万円でしたので、つらかった・・・。
二人目は、産休・育休中とも会社が立て替えてくれていたので、復職後に支払えていない分の控除をするか、まとめて一括もしくは分割で支払うかの選択ができました。控除されるのも給与目減りが寂しいので、面倒なことは先に済ませようと復職早々にまとめて支払いました。
もともと住民税の支払いとして別に貯蓄していたので、準備ができていたので負担は少なかったです。支払わなくて良いということにはならないので、事前に把握しておいて準備できると急な出費も賄うことができます。
育休中のお金は手当が給与の50%になってからがきつい
育休中のお金で困り始めるのは、育休に入ってから6ヶ月後。つまり、出産8ヶ月後からです。なぜなら、育休手当が給与の半分になるから。
私の場合、時短正社員ということもあり、もともとの給与は高くありません。育休手当が50%になることにより、固定費で逼迫して買いたいものが買えなくなり、気軽にAmazonをポチれなくなりました。
常に節約しなければいけない概念が頭から離れず、夜泣きや授乳でしっかり寝られない時期なのに、お金のストレスも感じるようになって心が荒み始めました。旦那ともギクシャク。毎晩飲んでいるお酒の量が、気になってしょうがなかったです。
育休中のお金で経済的にやっていけないから、復職した
社長へ直訴し、下の子は保育園が決まっていない中、在宅勤務で復職しました。これで、給与満額がもらえるようになりました。
育児&仕事という環境では、下の子を抱っこやおんぶをしながら1日6時間働きました。まだゆっくりとしたいとも感じましたが、背に腹はかえられぬ状況。お金のために頑張りました。
在宅育児での勤務については、いずれ書きたいと思います。
まとめ
育休中は手当があるとはいえ、毎月当たり前のようにもらっていた給与ほどの額がなくなるので、事前に対策や準備をしておくと安心です。産前も産後もお金はかかります。産前は赤ちゃんの服・ベビー用品を買ったり、産後はママの骨盤ケアや母乳ケア、出産で弱った体が悲鳴をあげて歯医者や内科への通院といった出費がありました。
予期せぬ出費がある中で、固定費もしっかりかかりますし、なにより知らずに突然支払いの依頼がくる住民税・・・。第一子の時に経験したので、第二子の時には準備することができました。税金からは逃れられないですから、出産予定がある方は、自分の税金を確認しておくことをおすすめします。
育休中は赤ちゃんのお世話で大変ですが、家計の大変さもありますので、参考に事前準備をしておくと安心ですよ。
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